液晶テレビが壊れたので買い替える事に

前回、リビングの液晶テレビZS1の電源が点かなくなったので、修理しようか買い替えようかと悩んでいましたが、結局買い替える事にしました。

6年以上使ったし、大体過去に使っていたブラウン管テレビも7年置きくらいに買い替えていたのでちょうど良いタイミングだったという事でしょう。

しかしZS1には少々思い入れがあります。

今回は、当時を振り返りつつZS1について語ってみたいと思います。

購入したのは2010年の秋で、アナログ停波の前年です。

確かエコポイント配布が終了する直前くらいだったと思います。実際にはその後、エコポイントはもう一度復活していますけどね。

まあ、エコポイントが終われば損すると思って、どうせ来年には買い替えないといけないならと、このタイミングで購入した訳です。

薄型テレビ自体は興味があったので、少し前から調べたり見に行ったりして予備知識はありました。

当時使っていたレコーダーが東芝のヴァルディアという機種だったのもあり、東芝のREGZAシリーズに惹かれていました。

一応、SHARPのアクオスや、Panasonicのビエラ、SONYのブラビア、日立のWoo、三菱のRealといった国内メーカーのテレビも比較しました。

それぞれに特徴があります。

SHARPのアクオスは、VAパネルを使っているのでコントラストは高いですが、視野角が悪いです。斜めから見ると白っぽくなるのが特徴です。店頭で見た印象はあまり良くなかったです。

Panasonicのビエラには、液晶とプラズマがありました。液晶は、自社が開発製造しているIPSαという、視野角が広く発色が良いが、コントラストが低いという特徴あるパネルを使用。プラズマは、インパルス方式といって、画素単位で明滅できるテレビで、非常に高いコントラストと視野角、さらに残像感が少ないといった利点があります。ただし、液晶よりも暗く、消費電力が高い欠点がありました。

SONYのブラビアは、アクオスと同じくVAパネルを使用しいました。ブラビアと言えば4倍速液晶です。通常のテレビは60Hzで駆動していますが、4倍速液晶は4倍の240Hzで駆動しています。何ために4倍なのかというと、液晶の残像を軽減するために補間映像を挟むのが目的です。ゆえに残像感が少ないだけでなく、動きがヌルヌルと滑らかです。

日立のWooも液晶とプラズマがありました。どちらもビエラと同じパネルを使用していたので、違いは画像エンジンと、HDDを内蔵した録画機能です。その分だけ高めなのが特徴です。

三菱のRealは、VA液晶を使っていて、HDD内臓録画と、ブルーレイドライブを搭載したモデルがメインでした。当時から他社と比べて積極的な販売をしていなくて、ターゲットを絞っていたように思います。

そして、東芝REGZAですが、主にIPS液晶を使用。ハイエンドクラスはVAパネルを使用というのは今でも同じスタンスです。また、外付けHDD録画を先駆けて採用していたのも特徴的でした。汎用的なHDDを後で追加できるので、本体自体は録画に対応しながらもリーズナブルというのが惹かれるところでしたね。

画質良く、録画も出来て安いという事で第一候補だった訳です。

テレビ録画は今でこそ全てのメーカーが、ほとんどの機種に採用していますが、当時は東芝と日立と三菱くらいしかなかったため必要性について疑問視をする人も多くいました。

録画はレコーダーでやれよ。って言われる訳です。

確かにそうですが、放送局が多いと被りが出る可能性も多いので、録画環境は多いほど安心できる訳でですよ。

さらに機械音痴の家族にはレコーダーを弄らせたくないので、気楽に録画出来るテレビがあると便利かなと考えた訳です。

実際、その後テレビ録画が普及したので東芝のスタンスは正解だったという事になります。保存せず見て消しで良い人が多かったのも理由でしょうね。

ここからは、REGZAの中でもZS1を選んだ理由になります。

当時は、バックライトにLEDを搭載した液晶テレビが普及し始めていました。それまでは、LEDのコストが高かったこともあり、東芝に限らずLEDバックライトを使用していたのはハイエンドモデルだけでした。

そんな中、東芝は2010年のZシリーズにLEDバックライトを使用したZ1という機種を出してきました。

Zシリーズは、REGZAの中核を成すモデルで、画質面は勿論、ダブル録画も出来るちょっと良い感じのテレビです。

お金のある人は、その上のZXシリーズや定価100万円のCELL REGZAを購入していましたが、そこまで金は出せないけど良いテレビが欲しい人にとって最適なのがREGZA Zです。

そこに登場したZ1は、当然注目されました。良い意味でも悪い意味でも。。。

Z1の良い点は、LEDを使った明るさと鮮やかさ。さらにローカルディミングを採用したことで、液晶の欠点の一つである黒浮きを抑える事もできる点でした。

しかし、悪い点の方も話題になりました。それは、映像が青白かったのです。どうやらバックライトに使われているLEDが青白いのが原因だったようです。

初めから白く光るLEDはないので、青色LEDに黄色や赤の蛍光体を塗って白く見えるようにしています。

SONYのX1という機種では、RGB三色のLEDをワンセットにしたバックライトを使用していましたが、コストがかかり過ぎるので、青色LEDと赤、黄色の蛍光体が一般的になっています。

しかし、上手く調整できないと、元の青色が勝ってしまうので、薄っすらと青白くなってしまいます。それが、液晶を通して、画面全体が青白く見えていた原因でした。

実際には調整である程度は青白さを抑えられたようですが、元が青白いので多少色が濁ってしまうでしょう。

Z1が悪評な中、俄然今まで使われていたCCFLを使ったZシリーズの復活が待望されるようになっていました。

しかし、まさか本当に発売すると思っていた人はいなかったでしょう。

Z1が6月に発売して、8月にZS1が発売ですから、即座にユーザーの声に応えたのか、単にCCFLを使ったパネルが余っていたからなのかは分かりませんが、喜びと驚きの声は多かったです。

自分もにわかながら、Z1は無いわーと思っていたので、一気にZS1が欲しくなり、家族の間で地デジ化の話が出てすぐに買うことになった訳です。

実際には、家電店に下見に行って店員と話をしているうちに欲しくなり衝動買いしたんですけどねw。

今回はこの辺にしておきますが、次回はZS1がどんなテレビだったのか、またその後のテレビ遍歴について話したいと思います。

ああ、肝心のテレビの購入は検討中のため、現在は15型のブラウン管を引っ張り出して、レコーダーを繋いで見ています。

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